LIFE PICK UP住宅購⼊コラム
2020.06.16

住宅ローンはどれを選ぶべき?

実は住宅ローンにも
種類があるってご存知でしたか?

住宅を購入する際に、ほとんどの方が利用するのが「住宅ローン」です。
家は高額な買い物ですから、ローンとも長い付き合いになるもの。
無理のない支払いを続けていけるよう、事前にしっかりと検討する必要があります。

銀行のローンは各銀行が多数用意している住宅ローン商品です。金利のタイプも変動金利型、固定金利選択型、全期間固定金利型などがあり、自分の返済計画に応じて選ぶことができます。変動金利・全期間固定金利・固定期間選択金利と3つあるように見えますが、大きく分けて考えると変動と固定の2種類だと言えるでしょう。

□変動金利
返済途中に定期的に金利が見直されるローンです。半年後とに金利が見直され、5年後とに金利に応じて返済額が更新されます。固定金利よりも金利が低めに設定されているというメリットはありますが、金利が上昇すれば返済額も上昇するというリスクがあります。

□固定金利
ローンを借りた時から決められた期間、金利が固定されるローンです。全期間固定を金利する「全期間固定金利型」と決められた年数に応じて金利を見直す「固定期間選択型」があります。金利が固定しているため返済計画を立てやすいというメリットはありますが、変動金利より高めに設定されており市場金利が下がってもその恩恵を受けることはありません。

金利は各銀行が独自に決めているため、銀行によってそれぞれ変わります。なかにはキャンペーンなどで金利がお得になるなどの特典が受けられる場合も。各銀行によって商品内容が異なるうえ、ひとつの銀行でも様々な商品を用意しているので、じっくり検討する必要があるでしょう。

銀行ローンの他にも、最長35年の長期金利固定のフラット35や、財形貯蓄を利用する財形住宅融資などもあります。
いずれもそれぞれメリット・デメリットがあり、どれが良いとは一概に言えるものではありません。
住宅購入時の年齢や収入状況、そして住宅購入時の市場金利など様々な条件によって最適なローンは異なってきます。
だからこそ、考えられるライフステージの変化を念頭に返済のシミュレーションの徹底を。
最長35年もの間返済していくものですから、その間に社会の状況が変わることも考えられます。
余裕を持ちつつ、慎重に検討するようにしましょう。

住宅ローンの保証料って何?

多くの住宅ローンの場合、「保証料」を要求されます。
保証料というのは、万が一住宅ローンを返済できなくなった時に、住宅ローンの支払いを保証会社が肩代わりするためのお金です。
ここで注意しておきたいのは、仮にローンが払えなくなって保証会社が銀行に返済することになっても、残りのローンがなくなるわけではないということ。
返済先が銀行から保証会社に変わるだけで、保証会社が肩代わりした分を返済する必要があります。
保証料の支払いには2パターンあり

□一括支払い
住宅ローン借入時に借入金額の約2%を保証会社に現金一括で支払う方法です。3,000万円の借入額で35年間ローンの場合、およそ60万円程度になります。

□分割支払い
借入金利に約0.2%上乗せして住宅ローン借りる契約をします。毎月の支払い額がその分、上乗せされることになります。

となります。
最近では保証料0円を謳っているローン商品も多く出ていますが、その分融資手数料が高くなるなどがあるため、「保証料0円」に惹かれて安易に判断しないように注意しましょう。

実は住宅ローンは返済方法も2種類
「元利均等返済」と「元金均等返済」って?

住宅ローンそのものにも種類がありますが、実は返済方法にも種類があります。
それが「元利均等返済」と「元金均等返済」。
それぞれどう違うのかというと

□元利均等返済
借り入れした金額と、それにかかる利息を合わせて均等に返済していく方法。毎月の返済額は常に一定。

□元金均等返済
元金のみを均等に返済していく方法。元金にさらに利息分を返していく形となるため、毎月の返済額は始めたころが一番多く、将来的に返済額が少なくなっていきます。元金均等返済の方が早く元金を返していくため、総返済額が安くなりますが、返済はじめに大きな金額を負担しなくてはならなくなります。それに対して元利均等返済は利息を長く返していくため総返済額が高くなりますが、毎月の支払額が一定になります。

総返済額が少なくなる元金均等返済の方が一見魅力的に見えるかもしれませんが、元利均等返済でも繰り上げ返済を併用することで元金を速く減らして行くことは可能です。
現実には、月々のお支払い額が一定してライフプランの立てやすい「元利均等返済」が選ばれているようです。
いずれにせよ、無理のない返済計画をしっかりシミュレーションしておきたいですね。

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