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2023.07.27

パッシブデザインって何?建築前に知りたい夏も涼しい住宅にするコツ

パッシブデザインとは?

パッシブデザインとは、建物周辺の環境や自然のエネルギーを上手に利用できるように設計するデザインのことです。

たとえば、太陽の光や熱を利用することで電気に頼らない照明作りができます。
ほかにも、風を取り込んで冷暖房の利用を抑えるなど、地球にやさしい住宅環境を築くことができます。

省エネやSDGsが注目されている昨今では、パッシブデザインに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
ここからは、パッシブデザイン住宅のメリットやデメリットについて解説します。

●パッシブデザイン住宅のメリット
パッシブデザイン住宅のメリットは2つあります。

  • ・自然を感じられる住宅になる
  • ・光熱費の削減につながる

1つ目のメリットは、自然を感じられる住宅になることです。
パッシブデザイン住宅は通常の住宅よりも自然エネルギーを多く取り入れる設計になっています。

その例の一つが、通風口設計による風通しです。
天井付近にたまった暖かい空気を窓から逃すような設計にすることにより、下の窓から外気が入って空気が入れ替わります。
外気を取り込むことによって季節の変化を体感でき、自宅にいても自然を身近に感じられるでしょう。

2つ目のメリットは、光熱費の削減につながることです。
通常の住宅では室内の温度や照明は電気に頼っています。
一方、パッシブデザイン住宅なら太陽の光や熱を取り入れる設計になっているため、電気や暖房の使用頻度が減ります。

●パッシブデザイン住宅のデメリット
メリットがある一方で、パッシブデザイン住宅にはデメリットも存在します。

  • ・通常よりも建築費が高くなりやすい
  • ・オーダーメイド建築が必要

1つ目のデメリットは、通常よりも建築費が高くなりやすいことです。
通常の住宅よりも高気密・高断熱仕様に適した建材や建築技術が求められるからです。
長期的に見れば光熱費は削減できますが、建築費用がかかるため初期段階にある程度まとまった資金が必要です。

2つ目のデメリットは、オーダーメイド建築が必要であることです。
パッシブデザイン住宅はその地域の気候に合わせた設計が必要になるため、設計には時間がかかります。
地域の特性以外にも近隣の建物との距離などの計算も必要になるため、場合によっては希望している外観にはならないかもしれません。

パッシブデザインの考え方

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パッシブデザインは、1991年にドイツの物理学者・ファイスト博士によって提唱されました。パッシブデザインの「パッシブ」には、「受動」や「受け身」という意味があり、「自然エネルギーを効率よく取り入れる」といった考え方があります。

パッシブデザインによって、太陽光や熱を住宅に取り入れつつ日射を防ぎ、風の通り道を作ることによって自然に寄り添った快適な室内環境を実現できます。

パッシブデザインを取り入れる際のポイント

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パッシブデザイン住宅は、建築前にシミュレーションすることが大切です。
最後にパッシブデザイン住宅を建築する際のポイントを2つご紹介いたします。

●空気の流れを計算し間取りに吹き抜けを取り入れる
パッシブデザインの効果を発揮するには、空気の流れを計算して間取りに吹き抜けを取り入れることが大切です。
そのためには、それぞれの部屋で通風口を設計しなければなりません。
また、リビングに吹き抜けを設けるなどして、建物全体に空気が循環させる工夫が必要です。

●建物はできるだけシンプルな造形にする
住宅の形はできるだけシンプルなものが理想的です。
凹凸が多いと建物全体の表面積が広くなり、断熱性が悪くなってしまうからです。

そこで凹凸を減らすには、総2階建てにするといった工夫が挙げられます。
総2階建てなら1階の屋根が不要なので、表面積が抑えられます。

今回はパッシブデザイン住宅について解説しました。
パッシブデザイン住宅に興味を持った方は、ぜひご紹介したポイントを参考にしてみてください。

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