収納は広すぎても困る?新築を建てるときのポイント
収納スペースが広すぎると困る理由
「収納スペースを増やしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
たしかに収納スペースが広いとオフシーズンの家電や衣類を多く収納できるため、便利に感じるでしょう。
ただ、収納スペースが広すぎるとかえって不便になってしまうこともあります。
そこで今回は、収納スペースが広すぎると困る理由や、収納スペースを考えるときのポイントについて解説します。
収納スペースが広すぎると困る理由は、主に4つあります。
ここからは、それぞれの理由について解説します。
●収納スペースを持て余してしまう
収納方法を考えずに設計してしまうと、収納スペースを持て余してしまう可能性があります。
なかでも、ウォークインクローゼットは収納力が高くおしゃれで人気のスペースです。
しかし、うまく設計できていないと、「棚が邪魔をして大きいスーツケースを収納できない」といった事象も起こる可能性があります。
このように、設計方法によってはスペースをうまく活用できないこともあります。
●他のスペースを圧迫する
収納スペースを大きく確保すると、その分他のスペースを圧迫することになります。
広い収納スペースは魅力的ですが、住宅の広さは限られています。
収納スペースは収納以外で活用することはないため、日常生活で「家が狭い」と感じるかもしれません。
●生活してみると使い勝手が悪い
収納スペースを設計する場所によっては、使い勝手が悪いケースも珍しくありません。
たとえば、ウォークインクローゼットを2階に設計すると、大きな荷物を出し入れするのに苦労するでしょう。
このように、収納スペースを設計しても、活用シーンのイメージができていないと不便に感じることもあるのです。
●余計に荷物が増えてしまう
収納スペースが広いことによって、かえって荷物が増えてしまうことも珍しくありません。
建築後に荷物を収納して、「スペースが余ったから、もう少し洋服を買っちゃおう」と考える方もいるでしょう。
こうなると荷物がどんどん増えてしまい、最終的に収納スペースを圧迫してしまうかもしれません。
収納扉の種類
収納扉には、「折れ戸」「引戸」「開き戸」の3種類があり、それぞれメリットやデメリットが異なります。たとえば、折れ戸や開き戸は収納内部がしっかりと見渡せますが、扉が周辺スペースを圧迫してしまいます。引戸は扉を開けても周辺部分に干渉しない分、収納内部は半分しか見られません。このように、それぞれ特徴がありますので、比較検討してみるとよいでしょう。
新築で収納スペースを考えるときのポイント
上記では、収納スペースが広すぎると困る理由について紹介しました。
とはいえ、生活シーンをイメージしながら設計することで、上手にスペースを確保できます。
ここからは、収納スペースを考えるときのポイントについて解説します。
●今住んでいる家の収納量を確認する
収納スペースを設計する際は、現在住んでいる家の収納量を確認してみましょう。
とくに賃貸物件に住んでいる場合は、限られた収納スペースでやりくりしている人も多いかもしれません。
これからどのように荷物が増えるのかを考慮しながら設計することで、適度な収納スペースを確保できるでしょう。
ただし、ロフトから物を取り出す際は階段やはしごの昇り降りが必要です。
頻繁に使うものを収納すると持ち出しに苦労するため、使用頻度を考慮しながら収納するものを決めておきましょう。
●収納スペースの使用シーンをイメージする
収納スペースを設計する際は、使用シーンをイメージすることも大切です。
たとえば、どこに何を収納するのか場所を考えることで、生活動線を意識して配置できます。
間取り図面に荷物や家財を書き込んで考えてみましょう。
今回は、収納スペースが広すぎると困る理由や、収納スペースを考えるときのポイントについて解説しました。
これから注文住宅を建設する方は、ぜひ参考にしてみてください