家の中の温度差が少ない家づくり
交通事故よりも多い「ヒートショック」事故
これからますます寒さが本格的になっていく季節。
暖かいリビングから出てトイレに入った時など、身震いするほど“ヒヤッ”とした寒さを感じることはありませんか?
実はこの現象、とても危険なんです。
日本の住宅の多くは、リビングや廊下、洗面所など水まわりに約6〜10℃もの差があると言われています。
これだけの温度差の中を移動すると、いわゆる「ヒートショック」が起こり、心臓や血管に負担がかかって事故につながる恐れがあるのです。
家の中でのヒートショックの事故数は、実は交通事故よりも数倍多いと言われているほど。
安全なはずの家の中での油断が予想外の事故につながらないよう、日頃からヒートショック対策を心がけておくことが大切です。
●入浴前はあらかじめ浴室を温めておく
家の中で事故が多い場所のひとつが浴室や、浴室につながる脱衣所。
ただでさえ空気が冷えているのに、裸になることでより温度の影響を受けやすくなってしまいます。
入浴前に暖房をつけたり、温かいシャワーで浴室全体を温めるなどの対策を行いましょう。
●トイレには暖房器具を設置
普段閉め切っているトイレは、中の空気も冷え切っていることがしばしば。
すぐに温まる人感センサーの暖房などを設置して、温度差をできるだけなくすようにしましょう。
また、便座には暖房便座の使用がオススメ。
暖房便座ではない場合はカバーをつけるなど、冷たい場所に直接腰を下ろさないようにした方が良いでしょう。
●窓際でしっかり冷気を遮断
外の冷たい空気は窓を伝って室内に入ってきます。
そのため、窓の近くはヒンヤリと冷たい空気が溜まっていることも。
暖かい部屋の空気を逃さないためにも、まずは窓から冷気を入れないことが大切。
アルミシートで冷気を遮ったり、二重窓にするなどの対策を行い、室内を快適に保つようにしましょう。
ヒートショックの事故が特に多いのは65歳以上の高齢者だと言われていますが、若くても油断は禁物です。
事故にまではならなくても、急激な温度差が体に負担を与えることは事実なので、できるだけ自宅全体の温度差をなくす対策を行っていきたいですね。
同じ部屋でも下と上では大違い!?
自宅全体の温度差をなくすためには、まず各部屋の温度を測ってみると良いでしょう。
・リビング
・浴室
・トイレ
・玄関
・こども部屋
・寝室
などなど。
実際に測ってみると、意外な違いがわかるかもしれませんよ。
また、暖かい空気は上に溜まりやすいため、同じ室内でも床部分と天井近くでは温度差がある場合があります。
そんな時は、サーキュレーターなどを使って、部屋全体の空気をかき混ぜ、温度を均一にするようにしましょう。
自宅内の温度差をなくすには
高気密・高断熱住宅がオススメ
一番のヒートショック対策は、まず自宅全体でなるべく温度差が出ない構造にすること。
「高気密・高断熱」の家であれば、外気が入りにくい・暖かい空気が外に出にくいという特徴があるため、自宅内の空気の温度差が少なくなります。
また、冷暖房効率がよく、光熱費が抑えられるという効果も。
快適+エコ+家計にもお得になるため、これから家を建てる方は「高気密・高断熱」の家を検討してみてはいかがでしょうか。
詳しく知りたい方は、お気軽にイーカムまでお問い合わせください。