戸建て住宅で劣化しやすい場所って?
よく使う場所ほど劣化しやすい
最初はピカピカだった住宅も、日々生活していると少しずつ汚れやダメージが溜まり、劣化していってしまいます。
しかし、すべてが同じように劣化していくわけではありません。よく使う場所の方が劣化しやすいなど、1軒の戸建住宅でも劣化しやすいポイントとそうでないポイントがあります。
そこで大切なのが、あらかじめ劣化しやすいポイントを知っておくこと。
そうすれば、劣化しにくいように対策がしたり、日頃から注意を向けることでキレイな状態を長く保つことができます。
では、住宅で劣化しやすいポイントは一体どこなのでしょう。
●ベランダ
直接紫外線が当たり、風雨にさらされているベランダは、最も劣化しやすいポイントのひとつ。
ベランダの劣化を放置しておくと、雨漏りなどの原因にもなるため、定期的に防水工事を行った方が良いでしょう。
●屋根材や外壁材
こちらもベランダと同じく、紫外線や風雨にさらされ続けているため、ダメージを受けやすくなります。
塗装剥がれやサビなどが気になってきたら再塗装のサイン。
定期的に掃除を行い、サビつきなどが起こりにくいように注意しておくと良いでしょう。
●浴室や脱衣所などの水回り
ほぼ毎日使う場所のため、どうしても劣化が早くなってしまいます。
そのため、こまめに掃除などのケアを行いましょう。
タイルや目地部分が割れると、そこから水分が入ってしまいますので、気づいたらすぐに補修することが重要です。
●フローリングなどの床材
紫外線による色あせや、反りなどが現れる場合があります。
そうなると張り替えが必要になるため、あらかじめクッションフロアなどを引いておくと、ダメージが抑えられます。
●塀などのエクステリア
住宅にばかり注意がいって、意外と見落としがちなのがエクステリア周り。
気づかない間に道路と自宅を遮る塀が傾いていたり、ヒビ割れしていたりということもあります。
劣化した状態で放置しておくと、地震など災害が起きた時に危険になるので、早めに補修を行うようにしましょう。
劣化が起こらない住宅はありません。
新築時から劣化した時のことを考えたくないかもしれませんが、「いずれ劣化は起こるもの」としてあらかじめ対策しておくことが、住宅と長く付き合う秘訣です。
住宅の寿命はメンテナンス次第!?
住宅には長く住んでいくものですが、では実際、住宅自体の寿命はどのくらいなのかというと
●木造住宅:30〜80年
●鉄骨構造30〜60年
●鉄筋コンクリート構造:40〜90年
と、かなり幅があります。
これは、新築住宅が多い日本の住宅事情も要因のひとつ。
メンテナンスをしっかり行い、住宅の価値を維持し続ければ、たとえ将来的に手放すことになっても、「価値のある中古住宅」としてさらに長生きさせることも可能だと言えるでしょう。
定期検診の他に
住宅診断もオススメト
戸建住宅のメンテナンスの目安はおおよそ10年だと言われています。
とは言え、10年経ったら一律でメンテナンスが必要、というものではなく、劣化箇所に応じた補修を行っていくことが大切です。
そのためには、まず劣化状態を正確に把握することが大切。
一般的には住宅メーカーの定期点検で状態を把握する人が多いですが、定期点検は頻繁に行うわけではないため、不安な場合は第三者による住宅診断を行ってみるもの良いでしょう。
定期点検がないタイミングなどで住宅診断を取り入れると、メンテナンスや改修が必要な箇所の判断がより行いやすくなりますよ。