緑のカーテンで涼もエコも
今話題の緑のカーテンにチャレンジしませんか?
暑さが厳しい近年では、暑さ対策とエコロジーの観点から、植物を活用した「緑のカーテン」の活用が増えています。
ネットや塀などに沿わせてつくる緑のカーテンは、見た目にも涼しく、強い日差しを遮って快適な室内環境を保ってくれます。
作り方は簡単。プランターとネット、支柱などを設置して植物を育てていけば、植物の成長とともにカーテンが出来上がっていきますよ。
さらに、食べられる植物やキレイなお花などを使えば、食育や景観づくりにも役立ちます。
そこで、そんな“食べて良し、見て良し”な緑のカーテンにオススメの植物をご紹介します。
●“食べて良し”ゴーヤ
夏野菜の代表とも言えるゴーヤ。
葉が大きいので、日光をしっかりと遮ってくれるうえ、夏バテに負けない栄養たっぷりの実をつけてくれます。
実がつきやすいので、夏の間は何度でもゴーヤ料理が楽しめますよ。
●“食べて良し”キュウリ
つる性の植物で、側にある支柱やネットに巻きつくようにして育っていくので、緑のカーテンにぴったり。
どんどん成長していくので、つるが変なところに巻きつかないように、こまめにつるの位置を調整すると良いでしょう。
種から育てても、収穫までわずか2ヶ月ほどしかかからないというスピード感も、オススメの理由のひとつです。
●“見て良し”朝顔
朝から昼にかけて開花する、日本人になじみ深い花のひとつ。
紫色やピンク色、水色などの色もあるので、いろいろな色を混ぜて育てれば、見ごたえのある緑のカーテンが出来上がります。
●“見て良し”フウセンカズラ
小さな白い花が咲いた後に、風船のような小さな実をつけるのが特徴。
コロコロとした見た目がかわいらしく、緑一色でも変化のあるカーテンになります。
また、成長がっても速いので、すぐに緑のカーテンを作りたい人にもオススメです。
このように、一口に「緑のカーテン」と言っても、育てる植物でいろいろな楽しみ方ができます
。せっかく育てるのであれば、窓によって違う植物を植えてみたり、子どもと一緒に観察日記をつけながら育ててみたりと、楽しみながら育てられると良いですね。
植物から蒸発する水分で温度を下げる効果も
緑のカーテンがただのシェードなどと違うのは、生きている植物だという点。
植物は、根から吸い上げた水分を葉から蒸発させています。
その際、周りの熱を奪って蒸発するため、温度を下げる効果があると言われているのです。
これは、緑のカーテンならではの特徴。
横浜市の調査によると、緑のカーテンがあることで、窓は約4℃、壁は約11℃、表面温度が下がったという結果がわかったそう。
夏を快適に過ごすために、ぜひ取り入れていきたいですね。
夏の気温を上げ続けている
ヒートアイランド現象対策にも
毎年上がり続ける夏の気温の原因のひとつは、家庭で使うエアコンなどから出る排熱による「ヒートアイランド現象」だと言われています。
とは言え、暑い夏にエアコンを控えることはできません。
このままでは「ヒートアイランド現象」で暑くなる、暑いからエアコンをもっと使う、さらに「ヒートアイランド現象」が加速、という悪循環に陥ってしまいます。
そこで役立つのが緑のカーテン。緑のカーテンで室内へ伝わる熱を抑えることで、エアコンの使用を抑えることができます。
緑のカーテンは、室内だけではなく、地球を冷やす効果もあるのです。